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　独立した3人の子どもたちを持つ夫婦二人のための住宅である。
敷地は熊本市の中心部に近い古い住宅地の一角にある。道路に接する部分が28ｍある南北に細長い変形地である。計画は自ずと短辺一杯の配置となり、道路との余地がほとんどとれない。そのため道路に接する部分に緩衝地帯として付室を配置し、そこに守られた部分に、夫婦の最も滞在時間の長い台所と居間を一体とした大きなスペースを配置ている。14畳の広さを持つ2階は里帰りの子どもたちのスペースであるが、通常は畳の半分を移動することで、1階へ南の光と風を取り入れることが出来ようになるロフト的なオープンなスペースである。
立て替え前の間取りが子どもの個室を中心としたものであったのに対して、全て夫婦の生活スタイルを中心とした計画となっている。