八代の舎
▪️所在地/熊本県八代市長田町
▪️主要用途/専用住宅
▪️構造・工法/木造一部RC造
▪️規模/地上1階 敷地面積 330.34㎡ 建築面積 115.92㎡ 延べ床面積 115.24㎡
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八代市郊外に建つ住宅である。敷地は旗竿状の南北に細長くのびた形状ながら、恵まれた広さを持っており、北側奥には田園風景が広がっている。計画は夫婦二人だけのための住まいという設定条件から、自ずと必要とされる面積は小さくなり、結果、平屋建ての構成が自然な帰結となった。建物は敷地軸に合わせて南北軸に平行に3つのブロックで構成されており、奥に行くに従って私的な空間へと移行する素直な配置とした。中央のブロックは前後に木製のデッキをともなった南北軸を貫く解放的な広間で、シンプルな登り梁で構成した小屋組と合わせて素朴で清楚な空間としている。西側のブロックはプライペート空間で、端部の寝室と浴室とを廊下兼用の大きなウォークインクロゼットで結んでいる。東側ブロックは前面道路より長く伸びたアプローチを延長するようなコンクリートの壁で、その方向性を強調し、そのまま玄関へと導いている。