水手毬
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 手まりの形をしたこの球体は、肥後手まり歌 「あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ 船場さ ・・・・。」 からイメージされたものですが、もともと球体そのものは、原子構造やシャボン玉、その先の宇宙の星々にいたるまで、自然が作る最もシンプルで効率的なエネルギーの形と言えます。そこには人間の英知を超えた存在をも感じることができるでしょう。
 球体の内部には、水を微細な霧の状態で噴射するドライミスト(蒸発する際の気化熱の吸収で、局所的に空気を冷却する装置)が設置されています。
 水を得た球体はさらに息づく生命体として、あるいは命の始まりを予感させるものとしてここに置かれることとなり、それを「水手まり」と名付けることとしました。